Memorandum

投資や日々の雑記を書いていきます。

ドラマ下町ロケットのキーワードである「特許」とは?

f:id:enokido12:20151119213919j:plain

放映中の話題作ドラマ「下町ロケット」。

ナカシマ工業(大手企業)対 佃製作所(中小企業)

の特許に関する訴訟が軸のお話しですね。

自分もメーカーの開発で仕事をしていて、特許にも

関わるのでなかなか興味深いテーマのドラマです。

 

スポンサーリンク

 

とはいえ、そもそも特許という言葉は知ってるけど

一体どういうものなの?と言う方も多いと思います

ので、今回は特許についてまとめてみます。

 

知的財産権とは何?

物ではないアイデアなどを保護する独占権で、

侵害すると差し止めや損害賠償を請求されます。

保護する対象により、権利の取得方法が異なります。

知的財産権の中にも色々な権利がありますが、

とくに以下の4つは特許庁に出願する必要があります。

 

 ・特許権

 ・意匠権

 ・商標権

 ・実用新案権

 

それぞれ保護している対象や保護される年数が

違います。

みなさんが特許と聞いてイメージする特許権は

出願から20年間独占できる権利です。

 

特許とは何?

では特許とは何なのか調べてみましょう。

目的は特許法第1条に書いています。

簡単に書くと、「何かを発明したとき、その発明を適切に保護

して利用することで産業を発展させましょう。」

といった内容です。

 

もし特許制度がないと、たくさんのお金や人、時間を使って

開発した最初の会社よりも、それを真似した方が投資を

掛けずに物をつくる事ができてしまい、最初の会社が投資

を回収できなくなってしまいます。

特許制度があると、模倣を防止でき、市場を独占できるので、

開発投資を回収できます。

また、特許公報を見る事で、改良技術が生まれ発展していきます。

 

f:id:enokido12:20151116220308j:plain

 

どんな技術が特許を取得できるの?

特許を取得するには以下を満たしていないといけません。

 

 ・発明であること。

  ⇒「天然資源を見つけた」などの発見は

    発明にはなりません。

 ・新規性があること。

  ⇒今までにない新しい事かどうかです。

 ・進歩性があること

  ⇒容易に思いつかないような事か。

 ・最先の出願であること。

  ⇒先に出したものが権利を得る事ができます。

 ・発明を実施できる程度に明細書が書かれている事。

  ⇒ある程度記載できれば、アイデアの段階でも

   出願可能です。

 

特に新規性には気を付けないといけません。

例えば出願前に新商品発表会などで発表してしまうと、新規性がない

となってしまい、特許権を得ることができなくなってしまいます。

 

まとめ

特許についてかいつまんで書いてみました。

特許権がないと、後からマネした方が得だということになり、

だれも新しい事をしなくなってしまうので、産業も発達

しなくなるのを懸念して生まれた権利です。

 

少しでも理解の助けになりましたでしょうか。

読んでいただきありがとうございました。